発展途上国において年間20万人以上がノロウイルスで死亡
ノロウイルスは、プラス鎖の一本鎖RNAウイルスに分類されるエンベロープを持たないウイルスです。また感染力が非常に強いことも知られています。激しい嘔吐、下痢、腹痛を伴い、1日から3日で症状は緩和します。しかしながら、乳幼児、高齢者および免疫の無い状態の人では、脱水症状がおこり点滴による医療処置および/または入院を必要とします。
下痢のケースの5分の1はノロウイルスへの感染により、幼児も大人も同じ割合で感染しますが、WHO加盟国において5歳未満の幼児において2番めに多い死因となっています。発展途上国においては、ノロウイルスは7億人が罹患し、年間で20万人以上の死者を引き起こすと推定されています。また、介護施設、病院、軍事施設、クルーズ船などの限られた環境でも発生します。これらの場合、ウイルスは深刻な混乱と経済的損失を引き起こす可能性があります。
期待されるノロウイルスワクチン
ロタウイルスワクチンが病気の負担を軽減する成功もあり、新しいノロウイルスワクチンが同様の効果を示すことが期待されています。現在、武田薬品、Vaxart社の開発中のワクチンが臨床試験を実施、中国においても新たなワクチンの開発が進んでいます。一方で、新型コロナウイルスのパンデミック(2020年)はノロウイルスワクチンの開発期間にも影響を与えると思われます。
今回、Vaczine社が発行したノロウイルスワクチンに関するレポートでは2017年に発行となった同タイトルのレポートの更新版として新たに調査と分析を実施し2020年7月に発行となりました。新たに発行されているレポートでは、113カ国を対象として2035年までの市場予測を詳細に実施しております。報告書は、200ページにわたるパワーポイント(PDFファイル)のスライドに併せて、将来予測やデータに関してはExcelフォーマットで将来予測モデルとしてご提供します。このモデルにおいては、パラメーターをクライアントが変更する機能も含まれており、今後の市場変化にもクライアント自身が対応することが可能です。
VacZine Analytics社から新たに発行となったノロウイルスワクチンに関してお知らせ致します。Vaczine Analytics社は英国を拠点としてワクチン市場に特化した市場分析、将来予測を行っている市場調査会社で、10年以上にわたり世界のワクチン市場に関する市場調査分析情報を全世界のクライアントに提供をしています。
今回新たに発行されたレポート「MarketView:ノロウイルスワクチン」では、ノロウイルスワクチンに関して113カ国を対象として2035年までの詳細な市場予測情報を提供しています。
新レポートMarketVIEW:ノロウイルスワクチンでは以下の内容を網羅しています。
- 疾患の情報と疫学情報
- ワクチンの必要性
- 詳細な疫学情報
- ターゲットプロダクトプロファイルと開発品
- 国/地域ごとの予想されるワクチンの上市時期
- ワクチンのボリューム予測
- 国/地域ごとの売上予測
- マーケットシェア予測
- 競合状況の分析